私は数年前、まだ信仰生活を始めて間もない頃、神様の御業としか考えられないような不思議なしるしを体験をし、それ以来、神様は確実に存在するという確信のもと、信仰生活を続けています。

その当時、まだ神様の存在に関して半信半疑だったのですが「とにかくやってみよう、やってみなければ分からない」という考えのみで信仰生活を続けていました。

とはいえ、聖書を読んでもほとんど頭に入らずに字を追うだけ、明け方の祈りも一応その時間に起きるものの全く深く祈ることができず、すぐに寝てしまったり、雑念ばかりが頭に浮かぶ、といった感じで、とても胸を張って信仰生活を送っているとは言えない状態でした。

その頃祈っていたことは、今となってはあまり覚えていませんが「幸せになれますように」とか「悪人が滅びますように」といったざっくりした感じで、具体的な祈りはしていなかったような気がします。

そんな中、ふと信仰前にある人からされた嫌なことを思い出し、その人が自分の周りからいなくなったらいいのにな、と思ったため、試しに「その人が私の周りからいなくなりますように」と祈ってみました。

すると、驚くことに、本当に一ヶ月後に私の周りからいなくなったのです。それは「最近、見なくなったな」という感じではなく「祈りを叶えてあげたよ」といわんばかりの、あからさまで分かりやすい感じだったため、その時の興奮は今でもはっきりと思い出せます。

ただ妻に話しても「偶然でしょ」の一言で終わってしまい、歯痒い思いをしたのを覚えています。

そしてその数カ月後、今度は実際に嫌なことをされてはいないけれど、今後、嫌な思いをするかもしれないし、もしかしたら危害が及ぶかもしれないから嫌だな、出来れば自分の周りからいなくなってくれないかな? と思う人が現れたため、今度は確信的に、神様にその人がいなくなるよう祈りました。

すると、また一ヶ月後にその人も私の周りからいなくなりました。

神様は二度も私の願いを叶えてくださった。

私は神様に感謝し、今後も信仰生活を続けて更に信仰を深めていこうと強く心に決めたのでした。

これらの経験をなぜ今書こうと思ったかというと、実はここ数ヶ月、おそらく半年以上、このことについて全く思い出すことはなく、すっかり忘れていたからです。

なぜなのか分かりません。それまではたまに思い出しては感謝していたのに、その経験がすっぽり記憶から抜け落ちていました。

そして、数日前、ふとこれらのことについて思い出しました。

私にとって、信仰生活を続けていく上で、とても重要だったこの経験を半年以上思い出しもしなかった、というのは不思議です。

信仰心が以前よりも強くなっている私に対して、サタンがこれ以上信仰を深めないように、妨害していたのでしょうか。それとも私の気が緩んでいたのか。

いずれにしても、神様が、私のような罪深い人間にも目を向けてくださり、不思議なしるしを持って願いを叶えてくださったのに、その私が神様のしてくださったことを忘れてしまうなど、あってはならないことです。

神様が私にしてくださったことを忘れ、その間、感謝もせずにいたことを私は悔い改めました。

これらの経験以外にもたくさんのことを神様にしていただいています。その都度感謝してはいるのですが、その後、忘れてしまっていることもあると思います。

それではその場限りで本当に心の底から感謝しているとは言えません。口だけだと思われても仕方がない。

ですから、今一度、神様がしてくださったことをすべて思い返し、忘れていたことを悔い改め、感謝していきたいと思います。

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