荷造り

私は旅行の荷造りが苦手です。

若い頃は海外で生活していたこともあり、旅行をする機会も多かったですし、一時帰国する際の荷造りもよくしていました。そして、帰国してからもたくさん旅行しましたし、結婚してからも家族で旅行によく行きました。

それなのに、一向にうまくなりませんでした。

どうしても無駄なものを持ちすぎてしまう。道中や旅先で必要だと思われるものを想像していくと、いつの間にか増えてしまっているのです。備えあれば憂いなし、という言葉が常にまとわりつき「忘れた!」と思うよりはマシだろう、と考えて、あれもこれもとバッグに詰め込む。

そして旅を終えて帰宅すると、全く手をつけなかった、というものがたくさんあるのに気付くのです。

以前はKindleを持っていなかった(まだ存在していなかった)こともあって、何冊もの本を買い込んでスーツケースに入れて持っていき、結局読む時間など無く、そのまま持って帰ってきたといったこともありました。

そして、そのような経験をしたあとも、また同じ過ちを繰り返していたのです。

信仰生活を始めて御言葉に聞き従っていくうちに、いかに自分が物に依存し、物を持っていないと不安になっているのかがわかりました。

ただ、それがわかっただけで、なかなか以前からの習慣や癖は治りません。

旅行となると、まだまだ服も必要以上に持っていったり、あれやこれやといらないものをバッグに入れ込んでしまいます。

そして「いつも持ちすぎだよな」と自戒して、ものを減らしてみると、今度は足りなくなって、家にあるのにもかかわらず、現地で無駄に調達したり。

それでも以前よりは気持ちが楽になったような気がします。

特に道中、旅先での過ごし方を考えたとき、以前であれば「今回は何の本を持っていこう?」「ゲーム機も持っていこうか」「なにか暇を潰せるものはないか?」「パソコンとDVDを持っていって映画でも観る?」などといろいろ考えていたのですが、今はKindleや携帯で聖書、御言葉が読むことができてそれが楽しいので「なにか他の本を…」と考えることも、空いた時間にDVDで映画でも、などと考えることもなくなりましたし、それ以外の時間でも、空いた時間があれば、なにか御心のためにアイデアや構想を得られないかと神様に意識を向ければ良い。

普段の生活での空いた時間の使い方、楽しみ方が変わったので、旅行中もその影響によって、無駄なことを考えず、とてもシンプルに過ごすことができるようになったのです。

しかし、やはりまだまだ無駄なものが多い。

いらないものが多い。

そして、御心とは関係ないであろう無駄なものを買ってしまう。

旅行のときだけでなく、日常の生活においても、出来る限り無駄なものをなくして、御心に必要なものが何かを祈り求め、今以上に神様中心の生活を送っていけるようにしていきたいです。

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