日本人で良かった

「日本人で良かった」   

私はラプトブログに出会うまで、どちらかというと右寄りの考えを持っていました。右翼的、保守的、とでも言うのでしょうか。とにかく日本は素晴らしい、日本は一番、そういった考えがありました。

そのような考えに至ったのは、しばらくの間海外で生活していたからで、その中で知り合った外国人に日本について話す機会が日常となったため「自分が日本人だ」という意識が強くなり、もっと日本について勉強しなければ、という意識が芽生えて、日本の歴史や文化についての本をたくさん読むようになったからです。

ただ、自分で本を買って読む、となると、好きな本、読みたい本しか選ばず、結果、同じような内容の本をばかりを読んでいました。その本というのは耳障りのいい日本賛美の言葉が羅列された内容でした。それまで日教組の教育の中、日本人は悪いことをした、という自虐史観を植え付けられていたため、それらの内容は新鮮で、読んでいるだけで嬉しくなり、そして「日教組からの洗脳が解けた」と思っていました。

その中でも特に盲目に信じていたのが、天皇の賛美です。日本称賛系の本には必ず天皇は素晴らしい、といった内容があり、万世一系で唯一無二の存在、だとか、世界で王よりも位の高い皇の位がついているのは天皇だけ、だとか、天皇は常に日本の平和を祈ってくれている、だから平和が続いている、だとか……

当時から興味のあった陰謀論の本でも、外国人著者はともかく、日本の陰謀論者の書籍は大半が天皇に関して賛美するような内容ばかりでした。
ですから、自ずと天皇は素晴らしい、という考えが植え付けられ、強固になっていたのだと思います。

そんな中、読書と同時進行でネットでの陰謀論を読み漁っていた中でラプトブログに出会いました。

当初は多くの陰謀論系サイトの中のひとつとして読んでいたのですが、ラプトブログにはそれまで知り得なかった情報が分かりやすく記されていたので、徐々に惹きつけられていきました。

しかし天皇の悪事、そして原爆について言及された記事を読んだとき、反射的に拒否反応を示しました。右寄りの思想を持った私にはすんなりと受け入れられなかったのです。

そして数日間、数週間、数ヶ月だったかもしれませんが、ラプトブログに戻れずにいました。その内容が真実だとしたら、それまで信じていたことは何だったのか? という思いが強く、受け入れ難かったのです。

しかし、それ以外の内容はとても興味深い。すべて分かりやすく説明されているし、真実だと理解できる。それなのに天皇のことだけが嘘? そんなことがありえるのか? などと思いを巡らし、よくよく考えてみれば、それまで読んできた本の内容が真実だとは限らない。ただ、天皇批判=左翼的思想、という考えがこびり付いていたため、拒否反応を示しただけかもしれないという考えに至りました。

そしてラプトブログに戻り、その内容を読み返し、考えを改めました。同時に自分は洗脳から解かれていたと思っていたけれど、実際には左翼的洗脳から右翼的洗脳に切り替わっただけだったのだと分かりました。

ラプトブログによって、やっと長い長い洗脳から解かれた、と。

その後、ラプトブログの陰謀論を読み進め、更に有料記事を購読するようになるのですが、そうしているうちに、一度失いかけた「日本人でよかった」という思いが蘇ってきました。それは以前のような右翼的考えからではなく、ラプトさんの宣布する神様の御言葉を日本語で聞ける、という意味からです。

海外で生活していたため、ある程度の英語は話せるのですが、生活に必要のない専門用語は全く分かりませんし、外国語ということで、細かいニュアンスまで聞き取ることはできません。

以前、外国の映画を観ていた時に哲学的な話をしている場面で、字幕を観つつ、なんとなく英語も理解できていたのですが、やはり一語一句理解することはできず、歯痒い思いをしました。

しかし、日本語であれば、そんなことは起きません。

そして、もし日本語が出来る外国人が、ラプトさんが宣布してくださる御言葉を聞いたとしても、細かいニュアンスまで聞き取るのは相当難しいのではないか、と思うと、日本人として生まれて、日本語で育ち、こうしてラプトさんの御言葉を母国語として一語一句逃さず、細かいニュアンスまでも汲み取って聞けるというのは本当に素晴らしいことだとつくづく思ったのです。

そういった意味で「日本人で良かった」と心から思います。

ただし、今後はこの御言葉を日本人だけでなく、世界の人に伝えていかなければならない。とはいえ、日本語で伝えるのも大変なのに、ましてや私の適当な英語では本当に難しいだろうな、となると、もっと英語や他の外国語も勉強して単語を増やしていかなければな、という思いに駆られます。

やるべきことはたくさんある。

それらのことに押しつぶされないよう、神様に祈り求め、ひとつひとつコツコツと、まずは出来ることから確実にやっていきたいと思います。

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